「十明」さて、なんと読むのだろう?アラカン世代にとっては、そんな疑問を持たれる方も、少なくないかと思います。こちら『とあか』さんと読みます。
全然、『あの頃の』じゃない方で、どちらかと言うと『今からの』と言う感じの方です。
しかしながら、この声の持ち主や幅広い音楽的チョイスを聞くと、オジサン、オバサンの心にも触れるものがあるかもしれません。
今回は、あの人を唸らせた十明さんってどんな方?って事で!moonが調べてみました!
十明、読み方は?TikTOkで投稿を続けた動画に、あるスタッフが!
十明(とあか)さんは、、2003年〈平成15年〉2月5日の生まれです。22歳ですかね!今年の春までは大学生だったのでしょうか?
高校時代にプロミュージシャンとしてデビューしたいと思い、ライブ活動をされていたと言う十明さんででした。
そこは叶わなかったのですが、諦めきれず、自室のクローゼットで撮影した弾き語り動画をTikTokに投稿していました。
方向性は違いますが、同じ年のAdo(アド)さん(現役高校生として)やyama(ヤマ)さん(yamaさんは年齢非公開ですがデビュー時の背景などから近い年代かと思われます。)なども、ミュージシャンとしてメディアに出始めた頃でした。
十明さんがTikTOkで発表したオリジナル曲『人魚姫』が注目を集めるはじめる頃、TikTokでの十明さんの弾き語りの動画を『すずめの戸締まり』の音楽スタッフが見つけたことがきっかけとなりました。
十明さんは呼びかけを受けて『すずめの戸締まり』の主題歌のオーディションに参加します。そのオーディションでRADWIMPSの野田洋次郎さんの目に留まります。
十明さんの歌声を聴いた野田洋次郎さんは、
女性ボーカルは、何人もの方にオーディションをさせていただきました。主題歌の『すずめ』冒頭の「ルールルルルルールー」を十明が歌い出した瞬間、彼女の声でこの歌は歌われなければいけないと感じました。
瞬時に。この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない強い結びつきを感じたのです。きっと新海監督も同じように感じられたと思います。彼女が今の年齢で、今の姿だからこそ響かせられる声を、今この楽曲の中に収められたことを嬉しく思います。
出典:リスアニ(lisani.jp)2022.09.29
そんな風に十明さんを絶賛し、楽曲とアニメーションの親和性についてお話されており、新海誠監督にも十明さんの声は響き、『すずめの戸締まり』の主題歌『すずめ feat.十明』のボーカルに抜擢されました。
直前に別なオーディションを受けて、落選していた為、かなり落ち込み、「自分には音楽は無理なのでは・・・」と思っていた矢先の出来事に、夢の中にいるようだったと語っております。
野田洋次郎さんは、十明さんに今のまま、うまく歌おうと考えすぎないで歌ってなどとアドバイスされて、それが凄く十明さんの自信につながったのだとか。
十明、読み方は?様々な曲調や言葉に出来ない感情を楽曲にしてゆく
さて、十明さんは、インタビューの中で影響を受けた邦楽として3曲を上げています。
1番目はLyu:Lyu(リュリュ)と言うバンド(現在・CIVILIAN(シヴィリアン))のメシアと言う楽曲に強く影響を受けたと言います。
この楽曲は、ほんの少しのぬくもりを感じるような部分を持つ、ネガティブなリリックの中に、ただの失恋ソングではないくらいネガティブな言葉がリズミカルに淡々と歌われています。
二つ目は、サザンオールスターズの「そんなヒロシに騙されて」だそうです。こちらは原由子さんが歌う広くお馴染みの曲ですが、ちょっと意外な気がしますね。
十明さんは、この昭和歌謡的な曲の大人な感じと、耳に残るフレーズで長く人の心に残る曲の代表として挙げています。
もう一つは、aikoさんの『荒れた唇は恋を失くす』と言う楽曲。
繊細な恋の歌を女性目線で歌うaikoさんの曲に、恋の数はそれほど多くないと言う十明さんの心の感情にしがたい部分に響いたのだと思います。
そう、十明さんの曲は、人の感情の『喜怒哀楽』だけではない、なんとも言えない部分の感情を表現できればと思っておられるのだそうです。
十明さんは感情には、伝えにくいモノや、ネガティブなモノでも、楽曲化する事で人間の持つ面白みになったり、例え醜い感情でも美しく思えるようになったりするかもしれないと言い、
まさに心を曲にしておられる方と言う感じがします。多くの人の感情には、様々な言葉に表しにくい感情があります。
そう言う部分を、捉えて歌詞や曲にしてゆけたらと言う事です。
十明、読み方は?文豪から、若い作家まで幅広く読破してリリックに
十明さんは、小説を読んで、インスパイアされたものを作品にしてゆくと言う事が多いようです。最近では『yoasobi』の作品などが小説から作ると言う事で有名ですが、
作品を作る人と言うのは、多かれ少なかれ、他の作品から印象的なものを自分のモノにしてゆくと言う事があると思います。
太宰治さんの作品は、少し暗い気持ちで曲作りをしたい時に聴くそうです。又、芥川龍之介さんの『蜘蛛の糸』の文から、十明さんの曲の『蜘蛛の糸』の歌詞が導き出されているのだそうです。
十明さんの好きな小説家として、小川洋子さんや菊池寛さんを上げており、彩瀬まるさんも好きな作家さんのお一人だそうです。
文豪と呼ばれる方から、平成生まれの方まで幅広く小説を読んでおられるようです。そして実際の楽曲の中で深みを与えているのでしょう。
現在の他の若いミュージシャンとも違う音楽性は、十明さんのダークな部分を大切にすると言う事が大きいのかと思います。
人は明るく見られたい、肯定されたいと言う気持ちの反面、裏側にある暗い部分を隠そうとすると思うのですが、十明さんは、その暗い部分を暗いままに、趣にするようなミュージシャンです。
インタビューで、ビリーアイリッシュさんや、レディオ・ヘッドなどの海外アーティストの影響についてもお話されておりましたが、
深い部分では、社会への疑問やドロドロした人間模様を、深みとしてとらえておられるのだと思います。
2023年7月5日にリリースされたファーストシングル『灰かぶり』の中の一節に
『可哀想な私ごっこ』と言う部分も、恐らく誰かの姿に、あるいは自分の姿に可哀想を演じている部分を客観的に見ておられたのかと思います。
そうして、ちょっとおちょくってみた自分の姿が、可笑しく思え、それを人間らしさと捉えて自己肯定しているとの事。ある意味深いです。
十明、読み方は?22歳の実家暮らし、一人暮らしの部屋は想像?
さて、まだまだ、情報の少ない十明さんですが、楽曲の方は、冒頭のスズメの戸締りの主題歌「すずめ」を筆頭に次々とタイアップが生れています。
国際ファッション専門職大学のCMソング『NEW ERA』や、フジテレビのドラマ『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』の主題歌として書き下ろされた『GRAY』と言う曲も2025年12月までお茶の間で流れていました。
この『GRAY』と言う曲も、情報犯罪の事を考えながら、「無くならないんだろうなぁ?」と思う気持ちの反面、どこかに真っ暗ではなく、少しの光が見えると言う事を伝えたかったとの事。
そして、今、心に響くであろう私moonも大好きなスピッツの楽曲『楓』を映画化した映画『楓』の主題歌を劇中歌としてカバーしております。
スピッツの草野マサムネさんの声は、もちろんですが、十明さんが歌うさらにはハイトーンの澄み切った声の『楓』も楽しみです。
この映画『楓』は、2025年12月19日㈮公開と言う事です。
十明さんが「一人暮らしの女の子のワンルーム」をテーマにしたというEP『1R+1』をリリースしていますが、
一人暮らしは想像の中と、友人の家を訪れた時に感じた気配みたいなもので、恋をしている人と、一人暮らしが完成されている友人の違いが判ると言います。
勘の鋭い方のようで、男性がいて完成されるような暮らしと、女性一人だけでやってる方の部屋の表情が違うのだとか。
音楽作りと一人暮らしの部屋を作るのが似ていると仰ってます。
実家暮らしだと言う22歳の十明さん。まだまだ活躍の場が広がりそうな幅広い音楽性と、日本の文学からインスパイアされたリリックを更にどんな風に広げてくれるのでしょうか?
楽しみですね。
いかがだったでしょうか?今回は、若い今の等身大の自分を歌う十明さんの情報にスポットを当ててみました。

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