宇多田ヒカルさんが、デビューするあたりだったろうか？一枚のCDがありました。Precious（プレシャス）と言うアルバムでCubic Uと言う名義のアルバムでした。
宇多田ヒカルさんが確か13歳の頃の歌声で、『Close To You』(カーペンターズの楽曲のカヴァー)が収録されていました。驚くほど大人びていて、そして当然、圧倒的に上手い。
今回は宇多田ヒカルさん。15歳から単身デビューするまで、そして、現在の暮らしなどを調べてみました。
宇多田ヒカル、昔は？本名や身長。母は元・人気歌手、父の経歴に！
宇多田 ヒカルさん（本名：ヒカル・ウタダ）英: Hikaru Utada、日本名：宇多田 光〈読み同じ〉と言う事で、いうなれば、ヒカルの部分が芸名ですね。
1983年〈昭和58年〉1月19日にアメリカのニューヨークで生まれます。若い頃は法律上の事で、アメリカと日本の国籍を持っていたと思われます。
血液型はA型で、身長は158㎝だそうです。
父は音楽プロデューサーの宇多田照實（うただてるざね）さん、母は歌手の藤圭子（ふじけいこ）さんという事でも、話題になりました。
宇多田ヒカルさんのデビュー当時アラサーであった筆者moon辺りより上の年代では、藤圭子さんは、1960年代後半から1970年代にかけてのヒットメーカーとして知られていた方だったからです。
又、藤圭子さんは同じ演歌歌手の前川清さんとの結婚、離婚も大きな話題となりました。
美しい方で、しかし声はハスキーボイスと言うギャップが良かったのか？「新宿の女」「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」など沢山のヒット曲でお馴染みの方でした。
そんな藤圭子さんの娘さんが、本格的なR＆Bの楽曲で、しかも、ニューヨークから登場したわけで、おじさん達にとっては、藤圭子さんの行方を知らぬまま、「え、ニューヨークにいたの？」
という驚きから、宇多田ヒカルさんを知る事になった訳です。
宇多田ヒカルさんのお父さんの宇多田照實さんは、音楽プロデューサーとして活動されていました。山口県のご出身。その後、小さな頃から東京は中野区で過ごします。
実はとんでもない経歴の持ち主です。
宇多田ヒカル、昔は？父が救った命。驚く読書量と、大ヒットまで！
1948年生まれの宇多田照實さんは、16歳で渡米後、大学1年で戦闘機とA級ライセンスの免許取得 、3年間ベトナム戦争で戦闘機パイロットとして従軍されていたそうです。
つまり、ベトナム戦争に参加していたのです。しかし、その後、どのような経緯で宇多田ヒカルさんの母である（1979年に芸能界を引退していた）藤圭子さんと交流を持つようになったのかは解りません。
宇多田照實さんは若い頃から、英語力を身に着け、同時にドラムやギターを含めマルチに演奏が出来る方です。
長い間、音楽プロデューサーの仕事を続けられていて、久石譲さんやJ-WALK（現・THE JAYWALK）とのお仕事が多く、日本とニューヨークを行ったり来たりする生活を送っていました。
宇多田ヒカルさんは、出産予定日が3週間近く過ぎても、生まれてこなかったそうです。日本だと考えにくいですが、アメリカだとどうなのか？解りませんが。
いよいよ帝王切開となり、宇多田ヒカルさんは、心肺停止の状態で生まれてきました。
ドクターが「お気の毒ですが・・・。」と言うも、父である宇多田照實さんは、赤ちゃんに必死で心臓マッサージを繰り返しました。
すると、少し反応が見え、『ヒカル』と決めていた名前を呼び続けました。徐々に赤みを取り戻してゆく赤ちゃんである宇多田ヒカルさん。
母である藤圭子さんは、未だ麻酔の効き目の中、目を覚ましていませんでした。生まれてすぐに、そんな危機を乗り越えて宇多田ヒカルさんは生まれてきました。
宇多田ヒカルさんが、生まれてからも、日本とニューヨークの行ったり来たりを繰り返していましたが、宇多田ヒカルさんの母である藤圭子さんは精神的に不安定な部分が多くあったと言います。
そして、宇多田照實さんと藤圭子さんは何度も離婚と結婚を繰り返していたととの事、そんな中、救いになったのが、音楽だったと言います。
宇多田ヒカルさんは、子供の頃から一家でスタジオに入っていて、ソファーで寝そべったり、食事を取ったり、本を読んだりしていたそうです。
宇多田ヒカルさんの読書量は並外れていて、
「『８ヶ月半で１６７冊読破した！』 ＮＹの実家の荷物整理したら小学校２年生の時のリーディングジャーナルが出てきた。子供向けの小説毎日一冊読んでる時期とかもあってビビる、記憶してたよりさらにナードだった」
出典：2023年5月24日宇多田ヒカルInstagram @kuma_power
そんな風に綴っています。因みにナードはオタクって意味らしいです。
スタジオにいると、時には、このパート歌ってと言われ、両親の作品で歌う事もあったのだとか。
そんな風にして、徐々に宇多田ヒカルさんの言葉への習得、又、歌唱や曲作りへの才能が開花していったのだと思います。
宇多田照實さんは、一家で世界デビューを果たそうと、1990年、藤圭子（RA U）、宇多田照實（SKING U）、宇多田ヒカル（H゜IKASO U）の家族での3人のユニット「U3」を結成します。
この時、宇多田ヒカルさんはわずか7歳。その後1993年になると宇多田ヒカルさんは、ボーカルとして参加するようになり、1995年には『cubic U』としてうニットのメインボーカルとなります。
そして1998年12月9日、宇多田ヒカルとしての1stシングル「Automatic/time will tell」で鮮烈なデビューを飾ります。
そこには少なからず、藤圭子の娘と言う事もマスコミをざわつかせた理由の一つだと思います。このシングルは、100万枚のミリオンセラーを記録します。
その後、1999年3月10日にリリースした1stアルバム『First Love』は、日本国内の歴代アルバムチャート1位となります。
売上枚数は、日本国内のみで約765万枚、日本国外も含めると、約991万枚と言うとんでもないセールスでした。
恐らく、音楽配信が進む中で、今後、この記録が破られることは無いのではないでしょうか？因みに第2位はB’ｚの B’z The Best “Pleasure”で 513.6万枚と言われています。
宇多田ヒカル、昔は？ある事件が、引き金となった変化と出会いは？
記憶に残っているのは、宇多田ヒカルさんがレコーディング中に起こった大きな事件がありました。
2001年6月8日に起こった附属池田小事件という事件です。
大阪教育大学附属池田小学校で無差別殺傷事件が起こりました。小学校に侵入した犯人の宅間守が生徒8人を殺害し、生徒教師15人を負傷させました。
この中の犠牲者の一人である少女、山下玲奈さんは、宇多田ヒカルさんにとても憧れていて、英語や歌の練習を熱心に頑張っていたそうです。
その話が耳に入った宇多田ヒカルさんは、セカンドアルバムの表題曲だった『DISTANCE』をバラードにして『FINAL DISTANCE』をリリースして彼女に捧げました。
その前日に大阪府池田市で起きた事件のことはレコーディングの二日目に、うちのお父さんからスタジオで知らされたんだ。その時、山下玲奈ちゃんっていう女の子のことも知って、言葉にできないくらいのもの凄い衝撃を受けて、どんな言葉使っても安っぽく聞こえそうだけどほんとうにほんとうに悔しくて悲しくて、なにか私に出来ないかっていろいろ考えたんだけど・・・まだ創り始めたばっかりだったこの歌を彼女にdedicateしようってその場で決めたんだ。
出典：2001年6月21日message from Hikki
この事件をきっかけに、宇多田ヒカルさん自身の作品を作るとき変わったものがあるとお話されていました。
そのFINAL DISTANCEのMVを撮影した時に、初めて一緒に仕事をしたのが、カメラマン、映像作家の紀里谷和明（きりやかずあき）さんでした。
2002年9月に紀里谷和明さんとの結婚を発表しました。その時、宇多田ヒカルさんは19歳。紀里谷和明さんは15歳年上でした。
紀里谷和明さんも、中学生の頃から単身渡米し、独学で映像の仕事をされている方で、人気絶頂期でもあった宇多田ヒカルさんの結婚報道には驚いた方も多かったはずですね。
しかし、2007年3月に離婚、離婚の理由について2013年6月に発売された女性誌『FRaU』の中のインタビューで、
紀里谷和明さんが離婚の理由について「結局、彼女は若すぎた。俺は未熟だった」と述べています。
一方で、「もし彼女の身に何かあったら、俺はなんでもする」とも語っている事から、お互いを尊重してるようです。
宇多田ヒカル、昔は？母の死、二度目の離婚！息子との今の暮らしは
その後、宇多田ヒカルさんには衝撃的な不幸に見舞われます。
2013年〈平成25年〉8月22日宇多田ヒカルさんの母である藤圭子さんは、東京都新宿区のマンションから飛び降り、自殺とみられる状況で亡くなりました。享年62歳でした。
およそ半年後の2014年の2月になると、23歳のイタリア人のバーテンダーのフランチェスコ・カリアーノさんと近々入籍すると公式のブログで紹介します。
フランチェスコ・カリアーノさんとロンドンにある5つ星の高級ホテル「ブルガリホテルズ&リゾーツ・ロンドン」で出会い、宇多田ヒカルさんの方からプロポーズしたと言います。
この時、宇多田ヒカルさんは、31歳。8歳年上で、喪中の中でもあり、結婚を延期すべきかについてかなり悩んだようですが、亡くなる直前に藤圭子さんに彼を事を紹介した時、
母との最後の会話の中で彼の話をした際、「こんなに嬉しそうな母の声を聴くのは何年ぶりだろう」と思うほど喜んでくれていたので
出典：HIKARU UTADA OFFICIAL WEBSITE | MESSAGE from Hikki
という事もあり、2014年5月23日に南イタリアの港町ポリニャーノ・ア・マーレのサンタ・マリア・アッスンタ教会で結婚式を挙げます。
さて、宇多田ヒカルさんは、19歳の時に「卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)」という病気で卵巣の摘出手術を受けているということがありました。
当時、19歳の女性が、自ら婦人科系の病気について、公表した事に勇気のある事だと言われました。
病気としっかり向き合って、医者にも「子供は出来ますか？」と聞いて二つある卵巣の一つだけだから、「子供は出来る。」と聞いて安心したそうです。
この時は紀里谷和明さんと結婚したすぐ後で、治療などを進めている中で、紀里谷和明さんはサポートに周り、治療に専念したそうですが、紀里谷和明さんとのお子さんはいませんでした。
フランチェスコ・カリアーノさんとの間に、翌年2015年には二人の間に男の子が生まれます。しかし、徐々に結婚生活にひずみが出始めます。
フランチェスコ・カリアーノさんは結婚式を挙げる為に職場に休暇の申請を上げたのですが、認められなかった事などもあり、離職してしまいます。
その後、宇多田ヒカルさんに経済的な事を全て委ねてしまう事にもなり、すれ違いが生じます。言ってみれば、”ヒモ”状態で、宇多田ヒカルさん自身も不安定な時期もあったようです。
そして、とうとう2018年に離婚してしまいます。親権は宇多田ヒカルさんにある様ですが、公に発表はありません。
そして、2010年27歳の頃から「人間活動宣言」と言い、普通の人が出来るような事を、普通にしたいというような事をお話されていました。
若い頃にとんでもないブレイクをしてしまった彼女の苦悩する一面を知る事にもなりました。そして海外に拠点を置き活動する中で、日本で有名になった人が普通に暮らす事への息苦しさがあったそうです。
実際に買い物中に、目撃され、レジでの支払いまでネットにさらされた事もあるのだそうで、そんなのを見つけてしまえば、誰でもイヤな気持ちになると思います。
同様に子育てをする事にも、ロンドンのおおらかさを選びました。ロンドンの郊外に一戸建ての家を建て、息子さんと暮らしているそうです。
宇多田ヒカルさんが、子供の頃は、細かな引っ越しで、落ち着かない生活を送っていたので、息子さんにはそんな思いをさせたくないのだそうです。
息子さんについては、2015年生まれである事、性別以外の詳細は解らないのですが、時々宇多田ヒカルさんのInstagramに、映り込んでいることがあります。
一緒に猫カフェに行ったり、足元の画像が載ったりしています。宇多田ヒカルさんのDNAが強く流れているという話もあり、あの歌唱力も受け継いでいてくれるのかもしれません。
いかがだったでしょうか？今回は宇多田ヒカルさんのご両親や、結婚、お子さんについての情報をまとめてみました。
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