『ズーカラデル』と言う不思議な単語を聞いたのは、今から7~8年くらい前、当時中学生だった息子が、車で流していました。
正直、その時は曲よりも、そのバンドの名前が、強く印象に残っていました。久しぶりにテレビから流れてくる彼らの曲。
相変わらずのハイトーンボイスに、小気味よいノリの楽曲。今回は結成10年を迎えると言う彼らの曲、不思議なバンド名の由来や、お笑い芸人の『銀シャリ』とのコラボレーションなどにスポットを。
ズーカラデルの曲!メンバーは北海道出身。バンド名の由来は?
ズーカラデルのメンバーは、
★吉田 崇展(よしだ たかのぶ)さん、1988年11月1日生まれ(2025年8月現在36歳)です。
北海道の札幌市出身です。ボーカル・ギターを担当されています。ズーカラデルの全楽曲の作詞、作曲を手掛け、フロントマンの役割も担っています。
★鷲見 こうた(わしみ こうた)さん、1991年2月26日生まれの34歳です。(2025年8月現在 )北海道のご出身です。ベース・コーラスを担当しております。旧メンバーのコナさんが脱退した
後の2018年3月にメンバーとして加入しています。
★山岸 りょう(やまぎし りょう)ドラムス・コーラス担当。誕生日などは公開されていませんが北海道出身の方だと思われます。ズーカラデルには2017年に加入しました。高校は吹奏楽部に所属していました。
2015年に、弾き語りを中心に地元の北海道で活動してきた吉田崇展さんが、バンドセットでの活動として「吉田崇展とズーカラデル」(よしだたかのぶとズーカラデル)を結成します。
その後、バンド名を『ズーカラデル』に改めます。
ズーカラデルと言う不思議な響きの名前は「ZOO」ズー(動物園)「から出る」と言う意味だそうで、この時点で、メッセージ性を感じる名前ですね。
吉田崇展さんは、小樽商科大学の出身だそうです。20代前半の情報はあまりないのですが、北海道を中心に弾き語りを行ったり、バンドのサポートメンバーとして活動されていたと思われます。
ズーカラデルの曲!吉田崇展、30歳まで北海道の実家暮らしだった
2015年前までは、大所帯のバンドを結成したいと考えている時期もありましたが、同じ熱量であったり、息の合うメンバーはそうそういるものではありませんでした。
ズーカラデルの吉田崇展さんは、ズーカラデル結成前は、2つのバンド活動に関わって、ポップス系とロック系のバンドの様でしたが、言わば掛け持ちで活動されていました。
その中で知り合ったコナさんと、一緒のバンドで活動していて、ドラムが印象的だった山岸りょうさんとスリーピースでのバンドを組みます。
2016年6月には旧バンド名「吉田崇展とズーカラデル」名義で、自主製作盤の1stミニアルバ『ぼくらの』をリリースします。
2017年9月20日に自主製作盤の2ndミニアルバム『リブ・フォーエバー』をリリースして、バンド名を「ズーカラデル」へ改名しました。
この頃になると、youtubeにアップしたアルバム内の曲が、音楽好きの人の間で話題になり始めますが、2018年2月にベースのコナさんが就職を理由に脱退してしまいます。
脱退の凡そ1か月半前の2017年12月29日の『X』には、コナさんが、脱退の理由と感謝を述べている文章が載っています。
その後、2018年3月6日に鷲見こうたさんがベーシストとして加入します。
鷲見こうたさんは、ズーカラデルの活動を予てから見ていて、「このバンドは世に知られれば、すぐに売れる!」と思っていたのだそうです。
吉田崇展さんは、2018年から2019年頃まで地元の札幌の実家に住んでいて、30歳の時に上京しており、そこからの本格的デビューとなります。
札幌で、長い間活動をしてきました。
ズーカラデルの曲!夢の恋人がネットのCMソングに。推しは??
2021年の日清食品「どん兵衛」Web限定のCM「あの日の、どんぎつね。篇」(出演:吉岡里帆さん)でズーカラデル「夢の恋人」がCMソングに使われました。
この曲は、歌詞は、複雑な心境で別れを歌ってるようでも、『僕が歳を取ってもずっとそばにいてくれないかな。』と言うリリックもあり、二人にとって明るい未来を彷彿させる部分も・・・。
そんなズーカラデルのメンバーですが、音楽の好みは、正直なところバラバラで、吉田崇展さんはBUMP OF CHICKEN、銀杏BOYZ、くるりなどの影響を受けているそうです。
その他にも、エレファント・カシマシや、椎名林檎さん、星野源さん、奥田民生さん、スピッツも好きなバンドとして挙げています。
鷲見こうたさんは、Slipknot(スリップノット※米国のヘビーメタルバンド)や、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)等のアメリカ系のロックバンドを聴いていたと言い、
ドラムスの山岸りょうさんは、邦楽ロックで最も影響を受けたアーティストはELLEGARDEN(エルレガーデン)だそうです。
そんなバラバラの3人の持ち味や、個性が重なり合って化学変化を起こしていると言う感じがします。
ズーカラデルは、今年で結成から10年と言う事ですが、同じ事務所と言う事もあるのか?スピッツの草野マサムネさんが、ラジオなどで紹介されています。
くるりや、スピッツっぽさを持ち合わせている事は確かで、曲は軽快ですが、歌詞は重めのメッセージも含んでいると言う根底には、
3人の良いなと思うものに向き合う心意気と、これは違うかなと思うものを、どこかでキープしている部分があるのだと思います。
ズーカラデルの曲!ローリンローリンは、銀シャリの二人の為に!
吉田崇展さんは、インタビューの中でも、未来の事を考える事が苦手で、今、一緒にやれるバンドに身を置き、スペックやスキルを上げて活動してきたと言います。
出過ぎず、尖らず多くの人を包み込むような楽曲を提供し続けています。
そんな等身大を意識して活動する姿勢を多くの人が感じ取り、いつの間にかズーカラデルの音楽には、様々な人が集いだします。
木村カエラさんや、Lisa Halim(リサ ハリム)さん、WEST.(当時・ジャニーズWEST名義)花譜(かふ・Vシンガー)などに楽曲提供をしています。
又、お笑い芸人の銀シャリが、20周年記念ツアー「銀シャリ単独ライブ20周年記念ツアー「純米大銀醸」」のオープニング楽曲をズーカラデルにオファーしました。
そこで、制作された“ローリンローリン”と言う楽曲もファンの間では、話題になります。吉田崇展さんは、下のようにお話されています。
“ローリンローリン”は銀シャリのおふたりに捧げようって気持ちで書いた曲ですけど、自分たちがバンドで音楽をやるっていうことにも通じる曲にもなったなって。お客さんにも、曲の楽しさをシンプルにストレートに掴んでもらってる気がする。
Rockin’on.com /2025.07.18(一部抜粋)
2025年7月5日から東海テレビ制作・フジテレビ系列の「土ドラ」深夜枠で放送中のテレビドラマ『浅草ラスボスおばあちゃん』(あさくさラスボスおばあちゃん)のエングテーマに、
ズーカラデルの「大喝采」と言う曲が起用されます。
主演は梅沢富美男さんで、おばあちゃんと周りの若者それぞれの物語が綴られ、ユーモラスさと温か味がズーカラデルの曲にマッチしています。
デビューから10年目を数えるズーカラデル。まだまだ引き出しはありそうです。
いかがだったでしょうか?今回は北海道出身のスリーピースバンド「ズーカラデル」にスポットを当ててみました。
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