不思議なユニットの名前と、複雑で不思議な楽曲だなと思ったのは、『キリンジ』と言う名前がラジオから流れだした2000年頃でしょうか?
兄弟で始めたユニットと言う事でしたが、その後、弟さんの脱退や、メンバーチェンジ、多くのサポート陣がいらっしゃる事が解りました。
現在のキリンジは、どのようなメンバーになっているのでしょうか?
なんと言っても『エイリアンズ』と言う名曲がありますが、一度聴いたら忘れない不思議な曲ですね。
キリンジメンバーは?弟から生み出された名曲エイリアンズの背景
キリンジは、兄の堀込高樹(ほりごめ たかき)さんと弟の堀込泰行(ほりごめ やすゆき)さんの兄弟で、1996年に結成しました。
堀込高樹さんは、1969年6月1日生まれ。出身は埼玉県坂戸市で 血液型A型です。 ボーカル、ギター、キーボード、コーラスを担当し、兄弟でやっていた時は半分くらいの楽曲を作り、
KIRINJI表記になってからは、ほぼ全ての、楽曲の作詞・作曲を担当しています。
そして現在は元メンバーとなっている堀込奉行さんは、1972年5月2日生まれです。 血液型はA型。
リードボーカル、ギター、コーラスを担当し、多くの曲のリードボーカルを務めました。
実は、キリンジは弟さんの堀込奉行さんが2013年に脱退して、ソロアーティストとして活動しており、兄の堀込高樹さんが『KIRINJI』と表記名を変え引き継ぎました。
その後5人のメンバーを加え、6人でバンドとして活動を続けていましたが、2020年1月31日バンド活動の終了を発表します。
その後2020年12月9日、10日にバンド体制でのラストライブ「KIRINJI LIVE 2020」を開催し凡そ8年のバンド体制活動に幕を下ろしました。
現在、『KIRINJI』は堀込高樹さんのソロプロジェクト名となっていて、その都度、メンバーを組み、ライブやアルバム制作に努めています。
そんなキリンジの代表曲の中にあって、なんと言っても『エイリアンズ』と言う曲は多くの方に知られてる曲だと思います。元々のリリースは2000年です。
『エイリアンズ』を作った時の弟の堀込奉行さんは、シティポップと言うよりは、ロックのジャンルで、バラードとして書いたと仰っています。
複雑な曲や歌詞に聞こえますが、自分が育った埼玉の風景や、団地、又、高校生の時に付き合っていた彼女との不安定な関係性、そして、上京して住み始めた中野の新井薬師の桜並木。
桜の時期も過ぎ、濃い深い緑の葉。夏にビールや冬にはおでんを買いに行った道。近くを走るバイパスの車の音などがイメージにあると言います。
とても不安定であり、個人的な事柄を上げているのですが、一つの青春群像劇になっていて、多くの人が、それぞれの青春時代の不安定さや、危うさを心に蘇らせるのではないかと思います。
その証拠に秦基博さん、ハナレグミさん、南佳孝さんや女優ののんさんなどジャンルを超えて、多くのアーティストがカバーしています。
そして堀込奉行さんは次のようにお話しております。
「日本の大部分を占める『ノンカルチャー』な場所に合うようなものを作りたかった」
『ミュージックスクエア』2008年・NHK-FM
その狙い通りに、現在も映画やドラマの何気ないシーンで、抜群の威力を発揮するのです。
キリンジのメンバーは?弟が脱退してしまった理由と兄弟ゆえの苦労
それでは、何故2013年に弟さんである堀込奉行さんは、脱退してしまったのでしょうか?
『エイリアンズ』は堀込奉行さんの制作によるもので、キリンジとしても、まだまだ名曲が出来そうだったのに・・・。と思ってしまいますが。
2013年の春に発売された10thアルバムとツアーをもって、堀込兄弟としての活動は見納めとなってしまいました。
そこには、兄弟ゆえの苦悩もあったようです。脱退理由としては、大きな理由は二つあり、2012年の公式サイトにて
「キリンジでいる時の自分は、いつもある悩みを抱えていました。ひとつは、僕がリードボーカルを担当する以外は、全て役割が同じだということ。作詞作曲、アレンジ、担当する楽器に至るまで同じなのです」「もうひとつは、兄弟であるがゆえに、お互いを一人のミュージシャンとして尊重した上でのコミュニケーションをとることが困難であったということ」
ORICON MUSIC 2012年10月15日付
しかし、16年も続いた活動は、兄弟でやる事に特別な意味も感じていて、兄弟仲は良好ですと言う事なので、お互いにノビノビ活動するのに必要な事だったのではと思います。
キリンジのメンバーは?弟の脱退後の新メンバーについては?
2020年のバンド活動終了まで、一緒に活動していた旧メンバーとしては、先に脱退した弟の堀込奉行さんの他には、皆さん2013年の夏頃に加入されております。
★楠均(くすのき ひとし)さん、1958年10月12日生まれ – ドラムス、パーカッション、ボーカル、コーラスの担当で、くじらと言うバンドのドラマーでもあります。
★千ヶ崎学(ちがさき まなぶ)さん、1971年4月25日生まれです。- ベース、シンセベース、ボーカル、コーラス、トロンボーンの担当です。
★弓木英梨乃(ゆみき えりの)さん、1990年8月8日生まれ。- ギター、ボーカル、コーラス、ヴァイオリンの担当をされています。
★田村玄一(たむら げんいち)さん、1954年11月1日生まれ – ペダル・スティール・ギター、スティールパン、ギター、ボーカル、コーラス、バンジョーの担当でした。
2017年までキリンジに参加されていた方は、
★コトリンゴさん、1978年7月17日生まれ – ボーカル、コーラス、ピアノ、キーボードの担当です。
コトリンゴさんは、2017年12月14日の大阪・味園ユニバース公演をもって脱退されてます。
キリンジのメンバーは?バンド名は?現在のKIRINJI支える猫さん
『キリンジ』と言うバンド名の前は『ホリゴメズ』と名乗って1996年の10月頃まで、デモテープなどの制作をしていたと言います。
しかしその年の12月くらいには、バンド名を本格的に考えるようになり、4~5文字で、略されることのない名詞を探していたと言います。
偶然二人とも「キリンジ」という言葉が引っかかったため決定しました。
そんな偶然ないだろうと思いますが、これは堀込高樹さんが、少年期に太っていて、その時期に活躍されていた力士の「麒麟児(麒麟児和春)」をもじったあだ名で「麒麟児高樹」と呼ばれていたことがあったからなんだそうです。
確かに前に書いた『クロマニヨンズ』のメンバーの真島昌利さんと甲本 ヒロトさんも偶然、クロマニヨンズと言う名が浮かんだと言う事もあるので、そういう偶然はあるのかもしれません。
現在、KIRINJIと言う表記で、ソロ・プロジェクト名になって活動されている堀込高樹さんですが、時期は解りませんが、ご結婚されています。
お子さんも2003年頃に長男、2010年頃に次男が生まれているようで、車の中で、ケンドリック・ラマーなどのヒップホップを聞いたり、フジロックに一緒に行ったりされているようです。
又、家には奥さんと子供たちが飼いたいと言う事で、コマちゃんと言うメスの10歳を過ぎた猫がいます。
10年くらい前に生後数が月で、堀込家にやってきた、キジトラのぶちの猫です。
始めは乗り気ではなかった堀込高樹さんの様子でしたが、実は一番ハマっているようで、(実際に乗り気でなかった方が一番ハマると言うこのパターンはありがちなのです。)
猫にまつわる曲が、沢山できて、『ねんねこ』『気化猫』なんて曲の他にも、『いつも可愛い』や『柳のように揺れるネクタイの』なんて曲にも『猫』と言うフレーズが出てきます。
しかしKIRINJIのデビュー前、堀込さんが作詞を手がけた幻の猫ソングが、『猫轢いちゃった』と言う、『猫踏んじゃった』からインスパイアされた曲だそうです。
それが友人の歌手の小島麻由美さんから、歌詞がかけないと相談を受け書いた詞だそうですが、
仲の良い恋人同士で弾いていたピアノの下敷きになり猫が死んじゃって、恋太同士の関係破綻してしまうと言うものです。
猫を飼ってからの堀込高樹さんだったら、絶対に書けないと仰ってました。多くのアーティストに猫は何かしらの影響を与える事が多いようです。
それが、本人も解らないうちに作品の中で、例えば、濃いめのコーヒーに入るミルクのように、まろやかに作用しているのかもしれません。
いかがだったでしょうか?今回は、独特の複雑で、クオリティの高いJ-POPを紡ぎだす、KIRINJI(キリンジ)のお話でした。
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